かなたはて

とりとめもないこと。

【レビュー】『やさしく学べる材料力学』材料力学初学者にオススメ

伊藤勝悦『やさしく学べる材料力学』森北出版

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【目次】

第1章 応力,ひずみおよび単位
第2章 フックの法則
第3章 材料の引張試験と許容応力
第4章 組合せ構造物
第5章 熱応力
第6章 棒材の少し複雑な問題
第7章 平面応力とモールの応力円
第8章 薄肉かく
第9章 はりの断面に働く力とモーメント
第10章 断面二次モーメント
第11章 はりの曲げ応力
第12章 はりのたわみ
第13章 不静定はり
第14章 平等強さのはり
第15章 軸のねじり
第16章 コイルばね
第17章 衝撃応カ
第18章 長柱の座屈
第19章 カステリアーノの定理
試験直前対策用まとめ

 

【感想】
 全体的にかなり解説が丁寧な書籍。例題が豊富で、各問題ごとに、なぜこの公式を使うのか、なぜこういった考え方をするのかといった材料力学のコツが解説されていてかなり親切。また、教科書には珍しく、院試にどういった項目がよく出題されるか、どの公式を覚えて導出できるようにすると良いかなどが、巻末で解説されている。
 この本は、『材料力学 考え方・解き方』とは異なり、不静定問題やはりのたわみも詳しく取り扱われていた。また曲げモーメントの考え方もわかりやすかった。

 もう一度はじめから材力を学ぶならこの本を選びたい。非常に教育的で、材料力学を使えるようにすることに主眼が置かれている。かなりおすすめ。