かなたはて

とりとめもないこと。

【レビュー】『新講座・レオロジー』日本レオロジー学会発行の書籍

日本レオロジー学会編『新講座・レオロジー

 

【目次】

第0章 レオロジーとは

第1章 レオロジー序論

第2章 高分子網目系のレオロジー

第3章 高分子液体のレオロジー

第4章 高分子固体のレオロジー

第5章 表面のレオロジー

第6章 分散系のレオロジー

第7章 応力とひずみの三次元表示と構成方程式

索引

 

 

【感想】

 日本レオロジー学会が2014年に刊行したレオロジーの参考書。A4版の水色の本で201ページある。前書である『講座・レオロジー』と同様に、レオロジー学会の講習会に出席するか、出版物案内と購入申込 | 一般社団法人日本レオロジー学会から購入できる。

 前著『講座・レオロジー』から「反応系のレオロジー」と「高分子加工のレオロジー」が抜けて「表面のレオロジー」が新たに加わっている。前著よりも理論の解説が丁寧で、特に連続体力学の観点からレオロジーを解説している点がうれしい。ただし粘度式の紹介などが削除されており、さっと何かを確認したいときには不便になった。

 前著も本書も取り扱い範囲に過不足がなく、かゆいところに手が届いていて結構良い本。レオロジーの初心者を抜けたい時期に読むと良いと思う。

 講座レオロジーシリーズは、レオロジーを実際に使って実験したり考察したりする際に手元に置いておくと、色々調べることが出来てかなり重宝すると思う。両方ともそれぞれ便利で良い本なので2冊とも買えばよいと思う。