かなたはて

本の感想、レビュー。勉強の記録。思ったこと。

【レビュー】『ベーシック化学工学』 化学工学初学者にオススメ

著者:橋本健治

『ベーシック化学工学』

出版社:化学同人

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41wjKaDOjUL._SX347_BO1,204,203,200_.jpg

 

続きを読む

本を買ってしまう病

 目に付いた本はすぐに買ってしまう――。

 いや、すぐにというのは嘘だ。何度も書店に通って中身を確認する。書店になければ図書館に行く。

 いや、そもそも、その前にインターネットで下調べしておく。下調べというのは、類書がないか、どんなレビューがあるか、目次は見れないか、試し読みできないかなどだ。これらが購入の参考にならない場合、どの書店にあるか、どの図書館にあるかを調べる。

 そうしてさんざん悩んだあげく、これだと思う1冊を買っていく。いや違う。たいてい迷った末に2、3冊は買ってしまうのだ。しかし。購入した本が読み通されることは、ほぼない――。

 本を一番真剣に読み込むのは、下見のときといっても良い。買われた本は読まれない。ブックカバーを付けられ、丁寧に保管されるのみ。

 だが、時たま必要に駆られて、あるいは興味を抑え切れず、棚から本を取ることがある。これは、溜め込んだ本を処理し、自分の血肉とする絶好の機会である。自身の内に要請があるからか、このようなときはページをめくる手も止まらず、ただただ読み進めるのが楽しい。幸福な時間である。

 しかし、満ち足りた時は長く続かない。読み進めていく内にふと思ってしまうのだ。もっと良い本、もっと自分に合った本があるのではないかと。

 このような考えに陥ると、後はもう止まらない。坂道を転げ落ちるがごとく、この本はここが良くないのではないか、他の本はもっと良いのではないだろうか、もっとわかりやすい本を探そう、と次の本を買う理由を作り始めてしまうのだ。その間、読み進めていた手は止まり、四六時中、今はまだ見ぬもっと良い本を夢想してしまう。

 そして、冒頭からの行動が繰り返される――。

 時間の無駄だ、と思う。だが止められないのだ。だからこそ、これは病気なのだろうと思う。(60分)