かなたはて

とりとめもないこと。

【独学】公害防止管理者 大気1種 合格体験記【勉強法】

 先日、公害防止管理者大気1種に合格した。。水質1種はすでに所持しているのでようやく一息つける。以下、大1を受験するに当たって、使用した参考書のレビューと勉強法を記載。

 

 

資格取得の流れ

 勉強時間が取れないのを分かっていたため、大気1種一発合格ではなく、3年で合格することを目標にした。ただ、科目合格だと3年の有効期限があるため、特定粉じん、大気2種または大気4種、大気1種の順に区分合格を目指した。

使用した参考書

公害防止管理者試験 大気関係 攻略問題集

 

 通称、三好本。直近の過去問6年分が分野ごとにまとまって掲載されており、それぞれにまずまず詳細な回答が付いている。自分は正解の選択肢に黄色のマーカーでチェックを入れて、赤シートで隠して繰り返し問題を解いた。

 過去問を解くに当たって、協会発行の公式過去問集『正解とヒント』を使う手もある。こちらの本は分野ごとではなく、年度ごとに問題がまとまって掲載されている。立ち読みしたところ、三好本よりも解説が詳しい印象。

 3年に分けて受験したため、2016年版の三好本に載っていない直近の過去問は公害防止管理者試験、これでOK!の解説を参考にした。

 

公害防止管理者試験 大気関係 速習テキスト

 

  後述の『新・公害防止の技術と法規』(通称、電話帳)を通読するのが嫌だったので購入。そこそこ詳しく書かれているため、知識の整理に役立った。しかし、この本だけでは情報が不足する箇所もあるので、電話帳は購入したほうが良いと思う。あと、見出しと本文がページを跨いだり、本文の途中に練習問題が挟まったりしていて、可読性はあまりよくなかった。

 水1受験の際『合格テキスト*1』を購入して失敗したので、大1版『合格テキスト』を買いたくなかったのも、この本の購入理由。

 協会発行の参考書に『図解公害防止管理者国家試験合格基礎講座 大気編』というものがあるが、立ち読みしたところ、内容がそんなに詳しくなかった。なので、買うなら『速習テキスト』のほうが良いと思う。ちなみに水質関連には『速習テキスト』に当たる本がない。水質関連にも速習テキストがありました・・・・・・。

 

新・公害防止の技術と法規 大気編

 

 電話帳並みの分厚さであるため、電話帳と呼ばれる協会発行の公式本。試験問題はすべて、この本の内容から出題される。具体的に書くと、試験では電話帳の文章を少し変更したモノが問題文として出題される。

 試験対策に参考書として仕方なく購入。大気概論や水質概論、公害総論といった法令科目の対策には必須だと思う。というのは法令科目では、最新の環境基準達成状況が出題されるため。法令対策に電話帳を見るのが嫌なら、ネットで見れる環境白書の最新版を読み込む手もある。

 書店では3冊セットしか売っていないが、協会HPだと分冊で購入できる。

 

勉強法

 大気1種は、特定粉じん(2科目受験、公害総論は免除)、大気4種(1科目受験)、大気1種(2科目受験)の3年間の区分合格で受験した。勉強時間がとれそうになく、大1を一発で合格するのは難しいと考えたのが理由。科目合格だと3年間の期限があるため、確実に一歩ずつ進んでいくために、有効期限のない区分合格を目指した。勉強期間はどの年も2ヶ月ほど。

 勉強では、まず『攻略問題集』で過去問6年分を1周し、問題の出題傾向を確認した。次に、『速習テキスト』を読んで知識を整理した。その後は『攻略問題集』と『速習テキスト』を交互に読みながら知識の穴を補充していった。それと同時に、アウトプット兼、試験直前の見直し用に暗記事項をまとめたメモも作った。

 『新・公害防止の技術と法規』は、上記2つの本では分からない、またはわかりにくい点を調べたり、周辺知識を補ったりするために使った。公害防止管理者試験は、過去問のやりこみだけだと対応できない点があるので、電話帳を使った知識の拡充は地味に重要だと思う。実際、これのおかげで試験時に変な選択肢を除外して、消去法で回答を選べたことが多々あった。

 あと、http://kougai.net/の体験談や有志によるまとめ資料も参考にさせてもらった。

 

感想

 この試験はやればやるほど泥沼に嵌る感覚を覚える。過去問を解いていると、約3年ごとに試験の傾向がガラリと変わっている印象があって、過去問をやりこんでも確実に合格できると言えない。ネットでも近年は過去問が通用しにくくなって来ていると言われている。

 受験する度に毎回、そんな箇所からも出題するのかというような問題が出てきていた。具体的には、暗記に意味があるのかというような数値を答えさせる問題や重箱の隅をつつくような文章問題、過去の出題傾向と全く異なる問題、電話帳を暗記しなければ答えようがないような問題である。こういった問題は特に法令科目に多かった。

 大気関連受験時は、試験終了後、毎回落ちたと思って頭を抱えていたが、ふたを開けてみれば、3年に分けて大1を取得したとはいえ、ストレートで合格出来て良かった。ただ、この試験はイライラするので、当分受けたくない。ダイオキシンと振動・騒音の受験は先延ばしにする予定。

 

 水質関連の体験記はこちら。

achiranagih94.hatenablog.com

 

*1:水質関連の記事参照