【独学】公害防止管理者 水質1種 合格体験記【勉強法】
大気1種の資格体験記を書いたので、水質1種の体験記も書いておく。数年前のことなので覚え違いがあるかもしれない。以下、使用した参考書と勉強法。
勉強期間
8月~10月の2ヶ月。平日1時間、休日2~3時間で、計110時間ほど。毎日、何らかの勉強をして、一切テキストに触れない日は作らないようにした。
使用した参考書
公害防止管理者試験 水質関係 攻略問題集
おなじみ三好本。直近の過去問6年分が分野ごとに分けられて掲載されている。事前にマーカーで正答にチェックを入れて、赤いクリアシートで隠して勉強した。周回数は6くらい。
公害総論や水質概論といった法令科目は、最新のデータに基づいた答えではなく、出題当時の答えがそのまま載っているので注意。
公害防止管理者試験 水質関係 合格テキスト
買わなければ良かった訳ではないがおすすめしがたい本。分析法や汚染物質の物性といった暗記事項を表としてまとめてくれているので便利だったが、表の字が小さくて読みにくかった。また「~についてはよく理解しておくこと」の一文で解説が省略されている箇所が随所にあり、何のためにこの本を買ったのか分からなくなることがあった。
なので、分からないことは後述の電話帳や水質ノートで十分だと思う。でも情報をコンパクトにまとめてくれているのはやっぱり便利。
徹底攻略受験科目別問題集シリーズ
旧エッセンシャルシリーズ。科目ごとに一冊ずつ出ていて書店の他、協会HPでも購入できる。
電話帳に書かれている内容をコンパクトにまとめた本。電話帳をいちから読むのは嫌だけど、体系的に学びたい時に良いと思う。この本は知識の解説が中心で、要所ごとに過去問から抜粋された例題が掲載されている。巻末には難しめの問題集がある。
三好本をやった後、知識をうまく整理できなかったので全科目分の計5冊買ったが、公害総論と水質概論の法令科目のみの購入で良かった。というのは、水質有害物質特論、汚水処理特論は情報が列挙されているだけで、電話帳を読み込むのと然程変わりがなかったから。大規模水質特論に関してはオススメしがたいと書いた『合格テキスト』の方が良くまとまっていた。
ただ、法令科目は過去問だけだと体系的に学べない上、最近の状況に対応できないので、このシリーズがけっこう役にたった。電話帳で法令を全部読むのは苦行だと思う。しかし、このシリーズは毎年改訂されているわけではないので、最新の環境基準や法令は電話帳や環境白書で調べる必要がある。
新・公害防止の技術と法規
通称、電話帳。他の方の合格体験記を読むと、あった方が良いとのことだったので購入した。エッセンシャルシリーズがあれば要らないかもしれない。
ただし、法令科目対策には必要だと思う。というのは法令科目は試験実施年の2年前の環境基準達成状況が出題されることがよくあるから。そしてこの2年前の情報が最新の電話帳に掲載されるのだ。電話帳を買うのが嫌なら環境白書から該当箇所を探すのも手。
水質ノート
http://kougai.net/の公害塾に掲載されている資料。非常に役に立った。このHPには体験談も掲載されていて参考になった。
勉強法
はじめに『合格テキスト』『攻略問題集』『技術と法規』を購入した。目標は水1一発合格。当初の計画はどの科目も過去問中心で受験する気だった。どの科目も過去問を2周ほどしたあと『合格テキスト』や電話帳で情報を整理した。
しかしながら、公害総論と水質概論は過去問をやっても理解できなかった。かつ最新の動向を聞いてくる問題が多かったので、過去問では対応できないと思い『徹底攻略科目別問題集』へ教材を変更した。
他の科目については、過去問を5周程すると何となく正答できるようにはなった。ただ、覚える項目が多すぎて意味不明な部分もあったので、 法令科目で便利だと思った『徹底攻略科目別問題集』を買って読んでみた。しかし、参考書の項目に書いたように技術科目に関しては『徹底攻略科目別問題集』はいらなかった。
どの科目もある程度理解できてきたら、有害物質の種類や環境基準、分析法などの暗記項目をルーズリーフにまとめて、アウトプット兼、試験直前の見直しに使用した。
あと、三好本だけだと試験の分量がわかりにくいので、1、2回時間を計りながら過去問を通しでやった。
また、意味不明だったり、納得できない過去問については公害防止管理者試験、これでOK!を参考にした。三好本とは違う切り口で解説されていてわかりやすかった。暗記すべきことのアドバイスもあるのでおすすめ。
もし、もう一度効率よく受験するなら、過去問、電話帳、法令科目の『徹底攻略科目別問題集』、水質ノートだけを使うと思う。
感想
この試験は過去問だけだと5、6割しか得点できない感じ。過去問 +『徹底攻略科目別問題集』で対策すると7、8割は正答出来るようになると思う。
試験ではお手上げみたいな問題もあるが、消去法で消せるおかしな選択肢もあるのであきらめないことが重要。
法令科目は試験を解いていると理不尽さにむかついてくるので、水1を一発で合格できて良かった。
大気関連の体験記は以下。