かなたはて

とりとめもないこと。

【レビュー】『レオロジー入門』

著者:岡小天

レオロジー入門』

出版社:工業調査会

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【目次】

I編 レオロジーとは何か

1章 レオロジーのことば

2章 レオロジーの歴史

3章 食品とレオロジー

4章 生物レオロジー

5章 サイコレオロジー

 

II編

6章 弾性と粘性

7章 ゴム弾性

8章 固体粘弾性

9章 高分子の粘性

10章 液体粘弾性

11章 分散系のレオロジー

12章 金属のレオロジー

 

III編 レオロジーと工学

13章 破壊のレオロジー

14章 接着のレオロジー

15章 摩擦と潤滑

16章 プラスチック加工のレオロジー

17章 粉体のレオロジー

18章 窯業におけるレオロジー

 

【感想】

 古書目次公開祭りの第2弾はレオロジーの書籍。というより、レオロジーの書籍しか用意していない・・・・・・。以下、まじめな感想。

 レオロジー入門というだけあって、解説は比較的丁寧な印象を受けた。数式は多用されておらず、言葉による説明が多い。イメージを掴んだり、基礎知識を身に着けたりするのに良さそう。反面、数式を使った理論的な理解には他の本が良いと思う。

 目次に掲載した通り、かなりの広範囲を一冊の本で取り扱っている。通読するよりも、自分の必要な箇所をつまみ食いする使い方が良いかと思う。もちろん、入門者向けの丁寧な解説なので、レオロジーの基礎知識を蓄えるためにすべて読むのもありだとは思う。

 実は各章ごとに著者が異なっている。そのせいか同じ項目が複数の箇所で、初めて言及するかの如く説明されていた。普通の参考書だと、これはくどいかもしれない。けれど、一つの項目に対して様々な視点から解説がされていたので、ありがたかった。

 もう少し読んだら後で追記する予定。