【レビュー】『ものづくりの化学が一番分かる』化学製品の知識を概観できる本
『ものづくりの化学が一番わかる』技術評論社
図書館で借りて読んだ。
化学科で勉強すると数年のうちに自然と身につくレベルの工業化学知識を扱った本。内容は広く浅く、金属材料から有機材料、そしてそれぞれが使われている製品、業界までもを解説している。化学製品の知識を整理したい人や化学系の知識がない人には良いと思う。逆にそれらの知識を持つ人にとっては物足りないかと。総評して可もなく不可もなくといった印象。
あと、似たような内容の本があと2冊出版されている。どれを買うか迷ったので備忘録を書いておく。
田島慶三『化学製品が一番わかる』技術評論社
『ものづくりの化学が一番分かる』と違い、この本は石油化学、有機化学関連に内容が絞られている。無機材料の取り扱いはない分、石油化学分野を詳しく解説している印象を受けた。ただし、得られる知識は広く浅い。
武田徳司、平松紘実、喜多泰夫『生活用品の化学が一番わかる』技術評論社
この本は化粧品、殺虫剤、洗剤などの化学“製品”の原理や生産方法を解説している。上記2冊と違って、エチレンなどの基礎化学品、原料関連の解説がほとんどなかった。
お金を払いたくないなら、PDFで以下のような資料がある。